Windows のソフトをまとめて更新したいときは winget
Windows にインストールされているソフト(Chrome、Zoom、VLC、7-Zip など)は、それぞれ個別に更新画面を開いて手動でアップグレードするのが一般的です。しかしソフトが多いと、そのたびにチェックするのは大変ですよね。
そんなとき便利なのが、Microsoft 公式のパッケージ管理ツール winget(Windows Package Manager)です。
- コマンド1つでインストール済みソフトの一覧を確認
- コマンド1つで全ソフトをまとめて最新版へアップグレード
この記事では、その手順を初心者でもわかるように解説します。
注意事項(最初に読んでください)
- 管理者権限が必要です。管理者モードでコマンドプロンプトを起動してください
- アップグレード中は対象ソフトが停止・再起動する場合があります。作業中のファイルは保存してから実行しましょう
- winget に対応していないソフト(独自のアップデーターを使うソフトなど)は対象外です
手順1:コマンドプロンプトを管理者モードで起動
まず、コマンドプロンプトを管理者権限で開きます。
- タスクバーの検索欄(スタートの横の検索ボックス)に「コマンドプロンプト」または「cmd」と入力
- 表示された「コマンドプロンプト」を右クリック
- 「管理者として実行」をクリック
開いたら、タイトルバーに「管理者」と表示されていることを確認してください。
手順2:アップグレード対象を確認する
winget upgrade コマンドで、更新が利用可能なソフトの一覧が表示されます。
winget upgrade
実行すると、アップグレード可能なソフトの一覧が表示されます。
初回実行時、以下のようなメッセージが出ることがあります。
ソースからの情報の取得中に、多くのソースの使用許諾契約に同意する必要があります。
...
表示 [Y] はい [N] いいえ ...
これは「winget が参照する配信元(ソース)の利用規約に同意しますか?」という確認です。下記のコマンドでまとめて同意できます。
winget source update
一覧の見方のポイント:
| 列 | 意味 |
|---|---|
| Name | ソフト名 |
| Id | ソフトを一意に識別するID |
| Version | 現在のバージョン |
| Available | アップグレード可能なバージョン |
手順3:すべてのソフトを一括アップグレードする
一覧を確認したら、次のコマンドでインストール済みの全ソフトをまとめて最新版へアップグレードできます。
winget upgrade --all
実行すると、利用規約への同意を求められる場合があります。表示された質問には Y を入力して Enter を押してください。
winget accept-source-agreements --accept-package-agreements
アップグレードが進むと、以下のように各ソフトの進行状況が表示されます。
Found 更新対象ソフト: VLC media player
...
Installing: VLC media player
Successful
各ソフトに「Successful」と表示されれば完了です。
コマンド一覧(コピペ用)
よく使うコマンドをまとめました。
:: アップグレード可能なソフト一覧を確認
winget upgrade
:: 配信元(ソース)の利用規約に一括同意
winget accept-source-agreements --accept-package-agreements
:: 全ソフトを一括アップグレード
winget upgrade --all
特定のソフトだけアップグレードしたい場合
すべてではなく、特定のソフトだけ更新したい場合は、ソフト名を指定します。
winget upgrade --id ソフトのId
例:VLC media player を更新する場合。
winget upgrade --id VideoLAN.VLC
ソフトの Id がわからない場合は、手順2の一覧表示で確認できます。
よくある質問
Q. 管理者モードでないとどうなる?
非管理者権限で実行すると、システム全体にインストールされているソフトを更新できません。エラーになる場合は管理者モードで再実行してください。
Q. 「利用規約に同意」と毎回聞かれるのはなぜ?
初めて winget を使うときや、新しい配信元を追加したときに確認されます。上記の winget accept-source-agreements --accept-package-agreements を実行すると、以後の確認を省略できます。
Q. winget が使えない(コマンドが見つからない)場合
Windows 10(1809以降)または Windows 11 なら標準で利用可能です。使えない場合は、Microsoft Store から「アプリインストーラー」を更新してみてください。
まとめ
winget を使えば、Windows にインストール済みのソフトをまとめて最新版にアップグレードできます。
- コマンドプロンプトを管理者モードで起動
winget upgradeで更新対象を確認winget upgrade --allで一括アップグレード
ソフトごとに更新画面を開く手間がなくなるので、ソフトが多い方ほどおすすめです。まずは一覧表示 → 一括アップグレードの順に試してみてください。